北京
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セルビアの首都ベオグラードから南東へ40キロ余りのところに、ドナウ川とモラヴァ川が合流する、人口10数万の小さな町、スメデレヴォがあります。セルビアの鉄鋼業の中心地であるこの町は、百年の歴史を持つ製鉄鋼工場の再生によって、再び活気を取り戻しています。
1913年に設立されたスメデレヴォ製鉄所は、最盛期スメデレヴォ市の財政収入の40%を占め、「セルビアの誇り」と称えられていました。しかし、激化する市場競争や不良な経営によって、経営赤字が続いていました。
倒産の瀬戸際に立たされていたこの製鉄所は2016年4月「一帯一路」共同建設イニシアチブに応じる中国の河鋼集団(Hbis Group)から、4600万ユーロの出資を受け、河鋼集団セルビア鉄鋼会社として活路を得ました。
会社設立2カ月後の6月19日、習近平国家主席が会社を訪れ、社員やその家族、および市民数千人が工場の敷地内に集まり、出迎えました。習主席は、第一線の労働者が自ら作った、スメデレヴォ製鉄所のシルエットが刻まれた記念プレートを授与されました。
ステンレス製のこの記念プレートは中国とセルビアの友情の証です。そこには「一帯一路」共同建設イニシアチブの下で百年の製鉄所が活力を取り戻した物語が刻まれています。(朱 CK)