【CRI時評】「スマートアジア大会」は中国式現代化を観察する窓だ

2023-09-29 12:30:55  CRI

 「スマート」──。これが、19回アジア競技大会(杭州アジア大会)に対する人々の一致した印象だ。5G、IoT(モノのインターネット)、ビッグデータ、ブロックチェーン、人工知能(AI)などの技術に支えられ、杭州大会の競技場の内外にハイテク要素が行きわたったことが、国際社会の熱い話題になっている。

 杭州アジア大会は史上初めて「スマート」競技運営の理念を打ち出したアジア大会であり、技術面で多くの「初」を実現した。例えば、初めて一体型のジタル競技大会サービスプラットフォーム「亜運釘」が開発され、10万人の協同作業を支援して「携帯電話1台での競技大会運営」を可能にした。進化型5G・10メガネットワークが初めて実用化され、ゴーグルなしでの3D観戦を実現した。海外の「電子財布」が初めて中国国内に「シームレス接続」して、観光客に便利な消費サービスを提供した。アジア大会史上初のクラウド中継で、競技情報はわずか5、6秒で発表されている。杭州アジア大会はスポーツの競技会であるだけでなく、中国のデジタル技術発展の展示会でもあると評価されている。

 イノベーションは中国式現代化の第一の動力であり、「スマートアジア大会」は中国の近年のイノベーションの成果の縮図だ。5年前には2.1%だった中国の社会全体の研究開発費投入の比率は現在では2.5%を超え、科学技術進歩への貢献率は60%以上にまで高まった。中国では有人宇宙飛行、スパコン、量子情報などの分野で革新的な成果が次々に生み出されている。世界知的所有権機関(WIPI)が27日に発表した報告書の「2023年世界イノベーション指数」で中国は第12位であり、上位30位の中で唯一の中所得経済国だった。

 「スマートアジア大会」が体現した「グリーン」は、中国式現代化が人と自然の調和・共生という現代化の新たな道を歩んでいることを示した。杭州アジア大会は、「天人合一、万物併育(自然と人は一体であり、万物は共に育つ)」の中華文明の思想が反映された中国式現代化のグリーン発展の理念を集中的に体現した。

 現在は世界の不安定性と不確実性がいっそう際立ち、人類が直面する全世界的な試練はますます厳しくなっている。これらの試練に対応するには、発展の力が必要だ.。杭州アジア大会のイノベーション、グリーン、人と文化などの特色は、中国式現代化建設の成果を体現するだけでなく、中国が新たな発展理念を貫き、質の高い発展を推進する新たな動力になるはずだ。(CRI論説員)

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