中国初の揚水発電所 累計発電量が700億キロワット時を突破

2023-09-28 14:03:51  CRI

 揚水発電所は電力需要が比較的少ない夜間に、山の下にあるダムに溜まった水を電力で上部の池まで汲み上げ、電気需要が大きい日中に放水して発電します。揚水発電所は送電網の「蓄電池」「レギュレータ」「コンディショナー」と呼ばれています。

 中国初の大型揚水発電所として、広州揚水発電所はこれまでに累計発電量が700億キロワット時を突破し、広東・香港・マカオ大湾区(グレーターベイエリア)に多くのクリーンエネルギーを提供しています。

 広東省南昆山脈の北側に位置する広州揚水発電所は、中国が初めて自ら設計し、施工した高落差、大容量の揚水発電所であり、設備容量は240万キロワットに達し、現在まで既に30年間稼働しています。これまでの発電量は大湾区の住民1500万人の1年間の電力使用量に相当する700億キロワット時を突破しました。

 現在、広東・香港・マカオ大湾区にはすでに6基の揚水発電所が設置されており、設備容量は合計968万キロワットに達し、全国の揚水発電所の総設備容量の5分の1を占めています。「第14次五カ年計画」(2021年~2025年)期間中、広東・香港・マカオ大湾区では新たに4000万キロワットの風力と太陽光発電による新エネルギーが送電網に追加される予定で、揚水発電所は引き続き新エネルギー電力の安定した発送電を支援します。(任春生、坂下)

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