スタバ 中国で「9時間に1店オープン」

2023-09-27 13:39:51  CRI

スターバックスチャイナコーヒーイノベーションパーク

 米シアトル発祥のコーヒーチェーンとして世界的に有名なスターバックス。米国市場以外で最大の生産性戦略投資である「スターバックスチャイナコーヒーイノベーションパーク」がこのほど、中国東部の江蘇省昆山市で開業しました。中国市場で「生豆からコーヒーまで」という大規模な垂直統合を実現した初の施設です。 

 同パークは、投資総額が15億元(約300億円)に上り、敷地面積は約8万平方メートルです。焙煎工場、統合流通センター、「コーヒーの旅」体験センターからなり、コーヒー豆の輸入、焙煎、包装、保管、流通に関する業務をカバーし、コーヒーをテーマとした見学体験コースやコーヒー関連のトレーニングを提供しています。同パークはスターバックスにとって世界で最もグリーンで省エネな生産基地でもあります。 

 スターバックスのラクスマン・ナラシムハン最高経営責任者(CEO)は同パークの開業式典で、「中国はスターバックスにとって世界で規模が最大で成長スピードが最速の国際市場だ。現在、中国本土にあるスターバックスの店舗数は6500を超え、250余りの都市をカバーしている。しかも、9時間に1店というスピードでオープンしている」と語りました。

 同氏によると、中国人消費者の1人当たり年間コーヒー消費量は12杯で、先進国の数百杯に大きく及ばず、中国の消費市場には無限のポテンシャルが眠っています。スターバックスは中国での投資を増やしつつ、2025年までに店舗数を9000に拡大する計画で、しかもそれはマイルストーンの一つに過ぎず、2030年と2035年のビジョン目標もあるということです。 

 業界のデータによると、中国のコーヒー関連企業は20万社を超えており、2022年には前年比38.06%増の3万5700社が誕生しました。中国のコーヒー市場は大きな成長の余地があり、競争が日増しに激化し、より多くの消費者を引き付けるため、多くの本土企業が革新の道を歩みつつ、新商品の開発に取り組んでいます。 

 中国では最近、コーヒーチェーン大手の瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)が販売した茅台酒入りの「醤香ラテ」が爆発的な人気を呼んでいます。これについて、ナラシムハンCEOは「スターバックスもコーヒーとお酒のコラボ商品の開発に取り組んでいる。競争は市場創出につながり、市場の成長により、消費者はより多くの選択に恵まれる。企業にとって、これは挑戦であり、チャンスでもある」とし、「スターバックスの中国市場への信頼はコーヒー1杯をはるかに上回る」と語りました。(Lin、柳川)

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