【CRI時評】10年の歳月が、この理念が世界を変える力を結集した

2023-09-27 17:22:08  CRI

 10年という時間は歴史の流れの中ではほんの一瞬に過ぎないが、一つの理念が世界を変える力を結集するには十分だ。

 「一帯一路」イニシアチブは1兆ドル近い投資を喚起し、全世界の4千万人が貧困から抜け出すのをけん引した。新型コロナウイルス感染症が全世界を席巻したとき、中国のワクチンと医療物資は多くの国々から「生命の守護者」と見なされた。この背景には、まさに中国が打ち出した人類運命共同体の構築という理念が影響を及ぼしている。

 中国の習近平国家主席は2013年3月にモスクワ国際関係学院での演説で、初めて人類運命共同体の理念を打ち出した。その後、この理念は絶えず充実し、発展して、国際社会から広く認められ、支持されるようになった。

 この理念はすべての民族、すべての国、すべての人間の未来と運命が密接に関連していることを強調し、恒久平和、普遍的な安全、共同の繁栄、開放と包摂、クリーンで美しい世界の構築推進を唱導し、共に議論し、共に建設し、共に分かち合い、すべての国が世界の平和と発展への参画者、貢献者、受益者になれるというグローバル・ガバナンスの概念を堅持している。この理念は各国の唯我独尊の覇権主義的考えを打ち破り、平和発展、公平正義に対する各国国民の期待と追求に合致し、美しい世界の構築という最大公約数を結集しようとする人類発展の方向性に対する中国の独自の考え方を反映したもので、国際社会の幅広い共感を呼んでいることが分かる。

 人類運命共同体の構築という理念は美しいビジョンであるだけでなく、実践的な道筋と行動プログラムも備えている。西側諸国の「ゼロサムゲーム」的思考とは異なり、人類運命共同体構築理念は平和的な発展によって衝突と対立を乗り越えることを提唱し、共同の安全保障を絶対的安全保障に取って代え、互恵とウィンウィンよってゼロサムゲームを放棄し、交流と学び合いによって文明の衝突を防ぎ、「全世界の問題を皆が一緒に相談し、皆が一緒にガバナンス体系を構築し、ガバナンスの成果は皆が共に分け合う」ことを主張しており、グローバル・ガバナンスを改善するために中国のやり方で貢献するものだ。

 未来が晴れであろうと雨であろうと、互恵・ウィンウィンのために手を携えて協力することが唯一の正しい選択だ。人類運命共同体の建設は現在も進行中だが、その意義と価値は時間がたつにつれてますます鮮明になっていくだろう。(CRI論説員)

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