「蟹の王様」黄油蟹 今が旬 1匹4万円も

2023-09-26 16:02:06  CRI

「蟹の王様」黄油蟹 

 中秋の満月を楽しむ中国の伝統的な祝日・中秋節(今年は9月29日)を控え、中国南部沿海地域の広東省では、「蟹の王様」とも呼ばれる黄油蟹(バタークラブ)が市場に出回る季節を迎えています。黄油蟹は、南海沿岸に生息する海蟹で、身は黄金色をしていて、肉が柔らかく、ミソが濃厚であることからその名が知られています。市場では、最高級の250グラムほどの黄油蟹の価格は2000元(4万円)前後だということです。  

 黄油蟹はなぜこれほど高価なのでしょうか。実は黄油蟹はノコギリガザミ(中国名:青蟹)の変異種の一つです。言い伝えによりますと、黄油蟹はノコギリガザミ1000匹に1匹の割合で出るということで、「ノコギリガザミの中の貴族」とも呼ばれています。そしてその変異も人間によって制御できないため天然物としてとても貴重で、それ故、価格も安くありません。 

 黄油蟹は高価なため市場に出回るのも珍しく、多くの人はこの蟹について聞いたことはあっても、食べたことはほとんどありません。特に最高級の黄油蟹を味わうには、高級レストランでの事前予約が必要です。 

 

「蟹の王様」黄油蟹 

 黄油蟹の旬は毎年の中秋節前後です。この時期は黄油蟹の肉質が最も柔らかく、ミソも最もおいしくなります。漁業関係者によりますと、今年は海南省南沙地域でノコギリガザミが豊漁で、黄油蟹の価格は1匹数百元から1000元(約2万円)を超えるものまであるということです。 

 近年、南沙地域の黄油蟹は美味であることから、国内で注目されているだけでなく、海外市場にも輸出されているということです。(任春生、柳川)

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