北京
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「体操の女神」と呼ばれる48歳のウズベキスタンのオクサナ・チュソビチナが25日、予選5位で跳馬の決勝に進出しました。チュソビチナはキャリアが最も長い女子体操選手です。この日、同じ競技場にいた選手はほとんどが2000年以降の生まれでした。会場では、チュソビチナ選手が跳馬の演技で穏やかに着地を決めた瞬間から、拍手と歓声が長く続きました。
チュソビチナは若い頃、名誉のために戦いました。結婚後には引退しましたが、白血病を患う息子のために再び競技場に戻りました。ドイツが息子の病気を無料で治療する好条件を示したので、その引き換えに、2006年に国籍を変更して現役復帰したのです。2008年にはドイツの代表として北京五輪に出場し、五輪大会5回連続出場という記録を達成しました。チュソビキンナは「息子は私の命だ。息子が病気である限り、私はずっと頑張り続ける」と語りました。
チュソビギンナは現役復帰後、釜山アジア大会、世界体操選手権、北京五輪などに相次いで出場しました。また、五輪大会に8回連続で出場した唯一の体操選手になりました。
チュソビキンナは2008年の北京五輪では銀メダルを獲得しました。彼女をさらに喜ばせたのは、五輪が終わって間もなくして、息子が全快したとの朗報を得たことです。
息子のアリシャは現在、24歳の青年に成長しましたが、チュソビキンナは依然として体操競技場で戦っています。チュソビキンナは「だれかに手本を示したり、記録を達成したりするためではない。すべては私自身のためで、私は自分のために演技する」と話しました。
2024年パリ五輪に出場する資格を獲得すれば、チュソビキンナは9回連続して五輪に出場する初の現役選手になります。48歳になっても体操競技場で活躍しているチュソビキンナ自身が奇跡です。(藍、鈴木)