北京
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中国中東部の安徽省合肥市で先ごろ開催された2023年世界製造業会議では、中国が独自開発した時速600キロのリニアモーターカーが公開されて注目を集めました。空気抵抗の少ない流線型のデザイン、カーボンファイバー製の軽量車体、ハイテクを駆使した無人運転などが各界の関心を集めました。
このリニアモーターカーは中国中車集団(CRRC)が完全な知的財産権を持っており、磁気浮上式で時速600キロに達することができます。また、スマート無人運転を採用しており、1両あたりの定員は100人以上に設定することができます。展示された列車の長さは、35メートルと22メートルの2種でした。広々とした車内には調節可能な座席、スマート荷物収納棚、マルチメディアAVシステムが設置されています。快適快速、安全性や信頼性が高く、グリーンで環境に優しいなどの長所を兼ね備えた車両です。
このリニアモーターカーの製造プロジェクトは2016年に始まり、5年間を経て2021年7月20日に正式にラインオフしたとのことです。
浮上式リニアモーター技術は、磁石の基本性質である「NとN、SとSの同極は反発し、NとSの異極は引き合う」を利用して重力に対抗して車両を浮上させ、電磁力を利用して車体を前進させるものです。国際的にも陸上輸送の最先端技術であり、時速600キロの高速リニアは、現在のところ実現可能な最速の地上輸送手段であり、高速鉄道と航空機の「速度の空白」を埋めることができます。また、乗客にはより多くの交通手段と旅行の選択肢を提供することになります。(hj、鈴木)