北京
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中国西部の陝西省宝鶏市に住む女性の張さんが、最近になり体調不良のため病院で診察を受けたところ、心臓、肝臓、脾臓、胆嚢などの臓器の位置の左右が通常の逆であることがわかりました。
撮影された映像は、張さんの心臓の形状と大きさは正常の範囲内でしたが、各心房心室と大血管の位置は完全に逆であることを示しています。例えば大動脈弓と左心室は右側胸腔に位置します。医学では、臓器が左右反対である人を「鏡面人」と呼んでいます。「鏡面人」は極めてまれであり、発生率はわずか100万分の1です。「鏡面人」の原因についての定説はありませんが、医学界では胚の発育過程の突然変異と関係すると考えられています。
左側が「鏡面人」の内臓、右側が一般的な内臓の位置
張さんはこの発見にとても驚きましたが、普段は普通の人との違いは何も感じないと話しました。医師は、「鏡面人」は臓器の位置が違うだけで、臓器間の相互関係は通常の人と同じと説明ました。そのため、「鏡面人」の生理機能は正常な人と同じで、健康や日常生活への明らかな影響はありませんが、医学的検査や治療を行う際には特に注意が必要とのことです。例えば、「鏡面人」が急性虫垂炎を発症した場合、痛みは通常の右下腹ではなく、左下腹に発生する可能性があります。「鏡面人」は誤診を避けるため、医師に体の状況を早期に知らせる必要があるとされます。(閣、鈴木)