今後3年間、中国の電力需要は堅調な伸びを維持

2023-09-25 13:12:01  CRI

 中国電力計画設計総院がこのほど発表した「中国電力発展報告2023」によると、2022年には中国の電力需要が安定して伸び、社会全体の電力使用量は前年比3.6%増の8兆6000億キロワット時に達しました。電力の使用構造は改善し続け、電力の重要な使用者が第2次産業から第3次産業や住民生活に移行する傾向が持続しました。全国の電力需要は今後3年間も堅調な成長を維持し、2025年には社会全体の電力使用量は9兆8000億~10兆2000億キロワット時に達する見通しです。

 中国では電力需要が増加すると同時に、電力供給の保障能力がさらに強化されています。報告書によると2022年末現在、全国の発電設備の総容量は前年比7.8%増の25億6000万キロワットに達しました。全国の発電量は同3.6%増の8兆7000億キロワット時で、中国西部で豊富な水資源や鉱物資源を利用して発電した電力を東部に送電する「西電東送」プロジェクトの規模は前年比4.2%増の約3億キロワット時に達しました。

グリーンエネルギーの発展に貢献する山東省の東営風力発電所

 また、発電のグリーン低炭素化が加速しています。2022年に新たに設置された非化石エネルギーの発電設備の容量は新規設備の総容量の83.0%を占める約1億5000万キロワットに達しました。非化石エネルギーの発電量の増加分は約2500億キロワット時で、発電量の増加分全体の84.0%を占めました。

 ただし報告書は、2024年から2025年にかけての中国全国の電力供給の保障は依然として重圧に直面すると予想しました。2024年には、極端な気候のために電力需要が大きく増加して電力供給が逼迫(ひっぱく)する地域が14カ所に達するとの予想です。(Mou、鈴木)

 


ラジオ番組
KANKAN特集