ソロモン諸島首相、日本に放射能汚染水の海洋排出停止を要請

2023-09-24 14:11:18  CRI

 南太平洋の島国ソロモン諸島のソガバレ首相は22日、第78回国連総会の一般討論で演説し、福島第一原発の放射能汚染水の海洋放出について、この行為は世界的な信頼と団結に打撃を与えるものだとして、「がくぜんとしている」と批判し、放出の停止を求めました。

 ソガバレ首相はその中で、「ソロモンは考えを一致にする他の国々と共にある。日本が100万トンを超える放射能汚染水を海に放出したことに衝撃を受けた。国際原子力機関(IAEA)の報告書は確定的なものではなく、共有されたデータは不適切、不十分である」と主張したうえで、「もし汚染水が安全であるなら日本国内に保管すべきだ。日本の汚染水海洋放出は国境を超え、世代を超えた影響を及ぼすことになる。これは世界的な信頼と団結に打撃を与えるものだ」と語り、日本に対し、他の処理方法を検討し、太平洋への放出を停止するよう求めました。

 福島第一原発には130万トンの放射能汚染水が貯蔵されています。日本政府と東京電力は、原発内の大量の貯水タンクが廃炉の妨げになるとして、「多核種除去設備 (ALPS)」で処理した後に海水で希釈した汚染水を海に放出する方針を決めました。この決定には国内外から強い反対があったにもかかわらず、日本政府と東京電力は、8月24日に汚染水の放出を開始しました。(非、坂下)

ラジオ番組
KANKAN特集