中国の科学研究者、バイオニック・低炭素新型建築材料を開発

2023-09-24 18:12:58  CRI

 中国科学院理化技術研究所(Technical Institute of Physics and Chemistry CAS)が発表した情報によると、同研究所のバイオニック材料・界面科学重点実験室の研究者が自然界におけるサンドキャッスル・ワームの巣作りのプロセスにインスピレーションを得て、天然由来の結合剤を利用して砂粒や鉱滓など各種固体粒子を結合し、低温・常圧の条件下で力学的性能に優れたバイオニック・低炭素新型建築材料を作製し、建築分野における炭素排出量の削減に新たなアイデアを提供しました。この研究成果はこのほど、国際的な学術誌「Matter」で発表されました。

 従来のセメントベースの建材を製造するには、高温焙焼の過程で大量のエネルギーを消費し、莫大な炭素を排出します。新型低炭素建築材料、特に天然原料に基づく低炭素建築材料の開発は、建築分野における炭素排出量の削減に重要な意義を持ちます。ここ数年、国内外で多くの研究が行われ、生体高分子など、さまざまな種類の天然原料に基づいた結合剤が提案されていましたが、現在までのところ、各種の天然由来の結合剤を利用して砂粒やその他の固体粒子を結合して形成したブロック材は一般的に強度が低く、実際の建築需要を満たすことができません。

 ところが、この天然系バイオニック低炭素新型建築材料の圧縮強度は17メガパスカルに達し、通常の建築材料の要求基準を満たすことができます。また、この新型建築材料は優れた耐劣化性、防水性、ユニークなリサイクル可能性を備えています。そのため、低炭素建築分野での応用に大きな潜在力を秘めているとみられています。(非、坂下)

 


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