【CRI時評】杭州アジア大会がアジアの人々から断固支持される理由

2023-09-24 14:12:30  CRI

 第19回アジア競技大会が23日夜、中国浙江省杭州市で正式に開幕した。開会式では、水が核心的要素として会場全体を貫き、メインテーマである「アジアに押し寄せる潮流」を生き生きと描き出し、新時代の中国、アジア、世界が混じり合い、激しく揺れ動き、潮流のように前方へ勢いよく湧き出る様を間接的に表現した。

 アジア・オリンピック評議会(OCA)の全45メンバーから1万2000人超の選手が参加する。40競技が実施され、アジア全域をカバーし、アジアの伝統的なスポーツ文化を広く発信する。アジア経済はこの数十年、全体的に安定が保たれたおかげで急成長を続け、世界経済に占める割合は40%を超えている。国際通貨基金(IMF)の見通しによると、アジアは2023年の世界経済成長の70%超に寄与する。

 アジアは大きな家族であり、団結はアジア競技大会の初志の一つだ。1951年にインドのニューデリーで開催された第1回アジア競技大会は、アジアの多くの国々が植民地支配から前後して脱却し、独立と解放を獲得したことを背景に開催された。今日、人々がアジア競技大会について語る時、頻繁に使われる言葉が団結と友好だ。杭州アジア大会のスローガン「心心相融,@未来(Heart to Heart, @Future)」は、アジアの人々の共通の心の声を反映している。ネパールのダハル首相は「アジア競技大会はアジア人の友愛、団結、繁栄の促進を目的としている」と述べた。国際オリンピック委員会(IOC)委員のパタマ氏は杭州アジア大会が「スポーツというつながりを通じて理解と交流をさらに深める」と述べた。

 スポーツは国家にとって外の世界への窓口だ。杭州がある浙江省は現在、共同富裕モデル区の建設を進めており、中国式現代化の先駆者だ。杭州は中国国内でデジタル経済の発展が最も活発な都市の一つでもある。今回のアジア競技大会では初めて「スマートな大会」が運営理念に盛り込まれた。アジア競技大会で史上初となる、決済サービス「支付宝(アリペイ)」内のミニプログラム「智能亜運一站通(スマートアジア大会ワンストップ)」から、スマートサービスロボットによる競技施設の案内、競技の解説、サッカーピッチへの定刻散水、道ばたの公共ベンチのスマホ自動充電に至るまで、「スマートな大会」が、外の世界が中国式現代化を観察する窓口となっている。

 開会式当日は二十四節気の一つ「秋分」だ。アジア競技大会の聖火が豊作と団らんを間接的に表すこの日にともる時、アジアという大家族が再び一つに集う。(CRI論説員)

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