北京
PM2.577
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このほど開かれた第3回全国青少年科学技術教育成果展示会で、湖南省・長沙県龍塘小学校5年生の傑くんがグループの同級生2人と共にデザインした作品が、「爻星球(星と地球の交わり)」中国基地設計コンクールの1等賞を受賞しました。
母親に支えられて会場に入った傑くん
補助器を使って歩く傑くん
今年12歳の傑くんは、出生時の脳の酸欠状態のために脳性まひを患いました。しかし両親は希望を捨てず、幼い頃から傑くんを病院に連れて行きリハビリを続けさせました。傑くんは最初は安定して座ることもできませんでしたが、十年以上も努力を重ねて、今では歩行補助器を使ってゆっくり歩けるようになりました。そして傑くんは、日々のリハビリだけでなく同年齢の子供と同じように学校に通いたいと強く願いました。
傑くんの母親は息子の願いをかなえるために申請を提出しました。傑くんは最終的に親が付き添って小学校に通えることになりました。傑くんは楽観的で明るく、思考が活発な子です。ある時、傑くんは先生との雑談の中でコンピューターに対する強い興味を示し、プログラミングにより人々の生活に役立つロボットを設計したいと言いました。学校ではちょうど、放課後の活動としてコンピューター関連の訓練を行っていました。傑くんはそこで初めてプログラミングを体験しました。傑くんはその後、放課後の時間を利用して研究に励みました。そして分からないことがあれば指導の先生に教えてもらうなどで、クラスで有名な「プログラミングマニア」になりました。
今回のコンクールの団体戦で、傑くんはグループリーダーとしてメンバーと協力して助け合いました。設計した放射線防止装置は、審査員に高く評価され、団体一等賞を受賞しました。
傑くんは「私のような子どもに、自分を乗り越えて、ますます良くなり新しい自分を見つけてほしい」と話しました。(閣、鈴木)