中国初の水素燃料電池工業自動車の炭素排出算出プロジェクトが始動

2023-09-22 12:45:07  CRI

 中国初の水素燃料電池工業自動車の炭素排出算出プロジェクトが20日、北京で始まりました。同プロジェクトは、水素燃料電池工業自動車の炭素排出取引にデータ面からの支援と科学的根拠を提供し、水素燃料電池工業自動車の発展を支援することを目的にしています。

 このプロジェクトは広東広晟水素エネルギー有限公司が中国環境科学研究院、清華大学、杭叉新エネルギー、中集水素エネルギーと共同で着手し、水素燃料電池工業自動車の生涯炭素排出を算出することで、「水素燃料電池の炭素足跡評価報告」、「水素燃料工業フォークリフト炭素排出削減計算報告」、「水素エネルギーフォークリフト炭素排出削減評価報告」を作成し、水素燃料電池工業自動車の炭素排出削減データの科学化と規範化の整備に役立つとされています。

 広東広晟水素エネルギーは新エネルギー展覧会で同日、杭叉新エネルギーと共同で水素燃料電池により駆動される45トンのリーチスタッカーの新製品を発表し、さらに中集水素エネルギー、天養新エネルギーと港湾応用と関連支援の戦略協力協定を締結しました。関連する製品は、現在のところ世界最大の水素燃料電池工業自動車を利用した荷役重機で、港の大型クレーン設備の高エネルギー消費、高排出という深刻な課題を解決し、スマート港やグリーン港の建設に新たな力で貢献するものです。

 このほど発表された「中国水素エネルギー及び燃料電池産業発展報告2022」によると、2022年には中国の水素燃料電池自動車の販売台数が3367台増加し、保有台数は前年比約36%増の1万2682台に達しました。また、水素化ステーションの建設数は前年比で40%以上増えて358基でした。同報告書は、工業や発電分野での水素エネルギーの応用の加速が、中国の水素エネルギー産業の発展を促進するとの見方を示しました。(閣、鈴木)

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