中豪が貿易紛争解決のための対話と協議で合意＝商務部

　商務部の何亜東報道官は21日の定例記者会見で、「今年に入ってから、中国とオーストラリアは、世界貿易機関（WTO）における両国の貿易紛争の適切な解決について各レベルで深く討議してきた」と説明しました。

　商務部によると、オーストラリアは自国産大麦、ワインへの反ダンピング・反補助金措置に関するWTO紛争への関心を表明しました。一方で、中国はオーストラリアが中国製の風車、鉄道用ホイールハブ、ステンレス水槽など製品3種への反ダンピング・反補助措置や対中貿易救済に関する調査におけるオーストラリアの不当な対応に対する強い関心を論じました。双方はこれまで討議を繰り返しており、対話と協議を通じて、その他の紛争の迅速な解決策を共同で前向きに探りだすことで合意しました。すなわち、オーストラリアが中国を訴えたワインへの反ダンピング・反補助金措置と、中国がオーストラリアを訴えた関連製品への反ダンピング・反補助金措置についてです。

　何報道官は「中国にとってワイン産業は非常に重要で、関連する企業は1000社を超える。オーストラリアとともに互いに歩み寄って、大麦紛争の解決を土台にして、ワイン問題の解決と、中国側が訴えているオーストラリアの製品3種の反ダンピング反補助措置問題の一括解決を推進したい」と、中国の姿勢を示しました。（朱、鈴木）