北京
PM2.577
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「グローバルサウス」とは新興市場国と発展途上国の総称である。近年、この概念が米国や西側諸国が主導する会議や公的コミュニケに頻繁に登場し、国際政治上の流行語になっている。米国や西側諸国は中国を排除し、中国の発展途上国としての地位を奪い、発展途上国陣営を分裂させ、先進国の既得権益と覇権を守ろうとたくらみ、「グローバルサウス」という呼び方を政治的に利用している。
米国や西側諸国のこうした分裂手法は有効なのか。最近開かれた「77カ国グループ(G77)プラス中国」サミットは明確な答えを出している。会議では「ハバナ宣言」を採択し、中国の多くの理念や主張を取り入れ、関係各国がグローバルな発展と協力・ウィンウィンの実現に努力し、人類運命共同体の構築推進のために力を尽くすべきであると指摘した。これは「グローバルサウス」が放った自ら努力し向上を図るというシグナルであり、中国が「グローバルサウス」の当然の一員であることを改めて証明している。
現在、中国は他の発展途上国と同様、発展振興に力を注いでいる。中国は世界第2位の経済大国だが、2022年の1人当たりGDPは1万2741ドルで、先進国の5分の1、米国の6分の1だ。2021年の中国の1人当たり国民総所得(GNI)は68位、人間開発指数(HDI)は79位で、主要な発展途上国のランクとほぼ変わらない。中国が依然として、誰もが認める最大の発展途上国であることが分かる。
今日の世界には一国主義、覇権主義が絶えず台頭し、発展途上国の正当な権利と利益を著しく損なっている。中国を含む「グローバルサウス」の国々はいずれも、公平と正義を守り、グローバルガバナンスがよりいっそう公正で合理的な方向に向かうよう推進することを望んでいる。つい最近も、中国はグローバルサウス運命共同体を構築し、共に発展する新時代を創造することを提案した。「グローバルサウス」の影響力は今後も拡大し、グローバルガバナンスに新たな局面をもたらすことが予想される。中国はどこまで発展しても、常に「グローバルサウス」の当然の一員であり、永遠に発展途上国ファミリーの一員である。(CRI論説員)