北京
PM2.577
23/19
日本のドキュメンタリー映画監督竹内亮さんはこのほど、第1回中国「蘭花賞」の友好使者賞を受賞しました。「蘭花賞」は中国外文出版発行事業局の主催によるもので、全世界規模で国際文化交流事業に尽力し、中国と外国の文化交流を推進するために際立った貢献をした外国籍の個人や団体の功績を称える賞です。竹内監督の受賞は日本人として初めてです。
竹内監督は千葉県の出身で、2001年にNHKドキュメンタリーの撮影のために初めて中国を訪れました。それ以来これまでに、中国の30近くの省(中央直轄市と自治区を含む)に足を運び、中国の発展と変化を映像で記録してきました。米誌ニューズウィーク(日本版)では「世界で最も尊敬される日本人100人」に選ばれ、中国のソーシャルメディアでは500万人以上のフォロワーがいます。
日本の竹内亮監督は中国「蘭花賞」の友好使者賞を受賞
竹内監督は現在、妻の趙萍さんと共に南京に住んでいます。竹内監督の願いは、作品を通じて偏見を打ち破り、日中両国の魅力や文化を相手国に発信することです。
2020年から2021年には、竹内監督が手がけたドキュメンタリー『緊急ルポ 新規感染者ゼロの街 新型コロナ封じ込め徹底する中国・南京を歩く(南京抗疫現場)』や『お久しぶりです、武漢(好久不見、武漢)』『中国アフターコロナの時代(後疫情時代)』などが、日中両国で熱い話題になりました。
中国外交部の華春瑩報道官は竹内監督や作品について「偏見を持たずに中国の歩んだ並外れた道のりをありのままに記録している」「この世界にはありのままの状況とリアルな感情を伝える人が必要だ」と称賛しました。
竹内監督によると、日本の「Z世代(1990年代中盤から2000年代に生まれた世代)」は上の世代と比べて、中国に対するイメージがまったく違って、Z世代は中国のファッションやハイテク、例えば中国製コスメや中国のオープンワールド型アクションRPG『原神(Genshin)』などを歓迎するとのことです。
竹内監督の誕生日は10月23日で、日中平和友好条約の発効記念日に当たります。竹内監督は「蘭花賞」受賞後の取材に対して、「中国に住んでいるからこそ、リアルな中国を知っている。私は中国が好きなので、(中国を)知らない外国人が中国をののしると、悔しくて不快に思う。だからこそ、ありのままの中国を皆に伝えたい」と語りました。(Lin、鈴木)