【CRI時評】次の市場のチャンスは引き続き「中国にあり」

　中国政府が15日発表した8月の経済統計は、中国の消費市場が世界にとって巨大な吸引力があることを裏付けた。8月の社会消費財小売総額は前年同月比4.6%増で、伸び率は前月を2.1ポイント上回った。「中国の経済データが改善」「中国の小売額が予想を上回る」。多くの海外メディアが中国経済の回復に注目している。

　中国という大市場は流動的で、絶えず転換・高度化され、多国籍企業に持続的かつ安定したリターンをもたらす。中国では8月に旅行が増え、飲食、宿泊、交通などのサービス消費が持続的に拡大した。全国の飲食店収入は前年同月比12.4%増え、鉄道輸送、航空輸送、宿泊などの業界のビジネス活動指数はいずれも55以上の比較的高い範囲を維持した。

　国家外貨管理局の推計によると、直近5年の中国の外商投資収益率は9.1%で、欧米の3%前後よりはるかに高く、他の主要新興国の4～8%よりも高い。ある分析によると、中国には中間所得層が多いため、自動車や医薬品などの消費分野には巨大な潜在的チャンスがあり、多国籍企業はこれらの分野への投資と配置を続けるだろう。

　多国籍企業にとっては、国際市場において不安定、不確実、予測困難な要素が増える中、安定した見通しは非常に重要だ。今年の中国経済の成長率目標は5%前後だ。今年の中国経済の成長率について、世界銀行は5.6%、経済協力開発機構は5.4%、国際通貨基金は5.2%と見込んでいる。マッキンゼーは、中国が多国籍企業に重要な発展のチャンスを提供する世界最大の土壌の一つだとの認識を示している。

　中国は最近、消費の回復と拡大、民営経済の発展と壮大化の促進、外商投資誘致の強化などに向けた一連の措置を打ち出した。中国は間もなく伝統的な祝日である中秋節と国慶節を迎える。大型連休が消費と経済をけん引する役割が引き続き現れ、「流動する中国」もまた世界にさらに多くの発展の動力をもたらすだろう。（CRI論説員）