「空飛ぶ硫酸」アオバアリガタハネカクシ 体に付いてもたたかない、つままない

2023-09-19 15:47:48  CRI

 中国山東省済寧市の女性が最近、ネット上に投稿した動画で、甲虫の「アオバアリガタハネカクシ」をつまんで殺した際、その体液が腕に付いて皮膚炎を起こしたと明らかにしました。女性の腕の傷口はとても長く、青くなっていて、女性によりますと、炎症を起こしてから7日目になっても深刻な状況だということです。 

 湖北省襄陽市の王さんも、虫が目の近くに飛んできたのでたたいたところ、左目に虫の体液が飛んできて付きました。その後、王さんの目は赤く腫れ、痛みが徐々に増し、涙もよく流れ、視力が低下しました。3日後に病院に行き、検査を受けた結果、アオバアリガタハネカクシの体液による炎症と考えられることから、緊急入院しました。幸いにも、治療により目の具合は徐々に好転したということです。 

 「アオバアリガタハネカクシが人を傷つけた」が中国のネット上でホットな話題になり、多くの人が炎症を起こした皮膚の写真を共有しました。アオバアリガタハネカクシに触れると、皮膚に明らかな痕跡が残り、それが消えるまで長い時間がかかるということです。   

 アオバアリガタハネカクシは中国で「飛ぶアリ」とも呼ばれ、色は黄と黒で、羽が生えたアリのように見えます。中国では毎年6月から9月にかけて大規模に出現し、夏と秋の雨上がりが活発になる時期で、よく湿った芝生に姿を現します。今はちょうど活発期なので、ネット上で被害者の共感が広がっています。専門家によりますと、アオバアリガタハネカクシの体液には強い腐食性があり、体に付いても手でたたいたり、指でつまんだりしてはいけません。不注意で触れてしまった場合は、水やアルカリ性のせっけんで肌を洗った後、すぐに診察を受けた方がいいということです。(Mou、柳川)

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