北京
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「神州の北極」の愛称で知られる黒竜江省大興安嶺地区の漠河市では、最近になり冷え込みが急に激しくなり、最低気温が氷点下にまで下がったことを受け、市政府は14日、日程を繰り上げて今シーズンの集中暖房サービスを開始しました。計画より11日の前倒しとのことです。
漠河市は中国最北端に位置しており「中国で緯度が最も高く、気温が最も低い町」です。年間平均気温はセ氏氷点下3.8度で、氷点下52.3度が観測されたこともあります。毎年の集中暖房供給期間は8カ月に及び、集中暖房が早く始まる地域の一つです。また市内の北極村は中国で唯一、オーロラと白夜現象が楽しめる場所として知られています。
漠河市では9月14日に集中暖房が正式開始。作業員がボイラーの関連データを記録中
14日午前には漠河市の集中暖房供給を担当する漠河華鵬供熱有限公司の作業場で、暖房供給ユニットがすべて稼働を開始し、作業員たちはボイラーの各種データを点検して調整をおこないました。
漠河華鵬供熱の忻海麒作業場主任は、「われわれはオフシーズンの間に、ボイラーの全面的な点検と補修を行ったほか、全市の224キロに及ぶパイプの点検と補修も行った。暖房供給期間中は、天候の変化に基づき直ちに熱供給指標を調整する。また、暖房供給緊急指揮センターと専任の応急修理チームが24時間体制で当直し、市民が暖かく快適な冬を過ごすことを確保する」と説明しました。
漠河市西林吉鎮の住民の朱坤霞さんは、「今朝起きたら、部屋の中がとても暖かかった。暖房に触ったらもう熱かった。室内はすでに20度以上で、シャツ一枚だけでも暑く感じる。気温がもっと下がっても心配ない」と話しました。(ミン・イヒョウ、鈴木)