中国初の浮体式海洋温度差発電装置が試運転完了

2023-09-13 10:24:18  CRI

 中国地質調査局広州海洋地質調査局が開発を先導した中国初の浮体式海洋温度差発電装置がこのほど、試運転に成功しました。これは、中国の海洋温度差発電の開発と利用が、陸上試験から海上プロジェクト化応用に重要な一歩を踏み出したことを示すものです。  

 科学試験船「海洋地質2号」は先日、中国初の浮体式海洋温度差発電装置を搭載し、南海の水深1900メートルの海域で初の海上試験を行いました。試験発電の総時間は4時間を超え、最大発電出力は16.4キロワットでした。今回の試運転により、自主開発した海洋温度差発電システムの原理の実行可能性が証明されただけでなく、発電の実用性も検証されました。 

 中国地質調査局広州海洋地質調査局の高級エンジニア、寧波氏は「この装置の国産化率は100%に達し、低コストで機動性が高い」と評価しました。 

 海洋温度差発電は、海洋表層の温水と深海の冷水の温度差を利用して発電を行う仕組みで、各種海洋エネルギーの中で潜在力が最も高く、中国の海洋は温度差発電の潜在力に富み、開発の将来性がとても大きいとされています。(Mou、柳川) 

   

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