インドはなぜ国名を「バーラト」に変更?

2023-09-11 14:03:30  CRI

 第18回20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が9~10日、インドのニューデリーで開催されました。議長国を務めるインドのムルム大統領は各国の指導者に送った夕食会の招待状で、自身を「インド大統領」ではなく「バーラト大統領」と呼びました。こうした異例の行動に世界中のメディアが大きな関心を寄せています。  

 インド国内では国名をめぐり随分前から議論が行われてきました。言語学者の考証によりますと、「インド」という言葉はサンスクリット語の「Sindhu」に由来し、本意は「川」で、「インド川」を指します。この言葉はギリシャ語の「Indu」として欧州に伝わり、英語の「India」となりました。しかしインド人にとって「India」は外来語であり、「バーラト」と自称してきました。古代インドの史詩「マハーバーラタ」では、「バーラト」はもともと古代インドの偉大な王で、後にインドの国家に対する自称となりました。インド憲法には、英語の「India」とサンスクリット語の「Bharat」が同義語で、インドはすなわちバーラトであることが明記されています。 

モディ首相はG20サミット開会式で国名に「バーラト」を使用

 9日のG20サミット開会式でインドのモディ首相の前に置かれた「名札」にも国名が「バーラト」と書かれていました。これは一時的な考えによるものではなく、10年前にモディ首相の率いるインド人民党(BJP)が選挙のスローガンとして打ち出したのが「一つのバーラト、偉大なバーラト」でした。 

 アナリストによりますと、議長国を務めるインド政府がG20サミットで公に「バーラト」と自称したのは、他の政治的思惑も排除できないものの、世界の舞台の中央に復帰しようとするインドの野心を垣間見ることができるということです。(Mou、柳川) 

  

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