北京
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日本の市民団体「原発汚染水放流に反対する全国連絡会」はこのほど、東京地検に岸田文雄首相や東京電力の社長らの原子力汚染水海洋放出決定に対する告発状を提出しました。
中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の記者は5日、この市民団体の岩田薫共同代表に独占インタビューしました。
岩田薫共同代表は、「国はあれだけの事故を起こして責任を取る立場なのに、今回また責任逃れをしてしまった。責任を取る立場であれば、汚染された水は永久に保管していくしかないはずだ。日本政府が汚染水を海に流したことは国民として恥ずかしいし、外国に対しても恥ずかしいことだ。約束を破ったのは政府の方だ」と述べました。
海洋放出に抗議する趣旨とみられる中国からの迷惑電話について、岩田共同代表は、「抗議の電話が日本にいっぱい来ている。一般の人の中に、汚染水を海に流したことはいけないことだし、命が大事だから、やめてくださいと思う人がいるということだ。そういう人たちの声を正しく聞くことが大切だ。日本メディアが、向こうの方がおかしいと思うのなら、それは間違いで、人々の目をそらし、逆ギレを誘うものだ」と述べました。
日本が中国による水産物禁輸措置に反対する文書を世界貿易機関(WTO)に提出し、中国側の措置を受け入れられないと表明したことについて、岩田共同代表は、「国際法からいえば、汚染物質を出したほうが訴えられるべきだ」と答えました。(殷、坂下)