中国自主開発の超高層ビル用高精度測位技術が公開

2023-09-06 12:25:21  CRI

 北京市で開催中の2023中国国際サービス貿易交易会で、中国が自主開発した超高層ビル用「北斗」高精度衛星測位受信機が初公開されました。「北斗」は 中国が独自に展開している衛星測位システムです。

△超高層ビル用「北斗」高精度衛星測位受信機

 施工中の建築物の位置測定が正確かどうかは、建築物にゆがみが発生するかどうか、ひいては建築物全体の品質と安全に直接関係します。特に300メートル以上の超高層ビルは、強風や大雨など複雑な環境による影響を受けることが多く、激しい揺れが生じやすいです。伝統的な測量機器を使用した場合、高さによる制限のほか、建築物の揺れの幅が大きいことから、測位が難しいだけでなく、比較的大きい累積誤差が発生して、建築物にゆがみが発生しがちです。超高層ビルの正確な位置測定は世界的に業界の難題となっています。 

 中国が自主開発した超高層ビル用「北斗」高精度衛星測位受信機は、位置が分かっている衛星からの信号を受信し、機器に導入された高精度アルゴリズムにより受信データが精密に分析され、正確な位置座標を得ることができ、ビルの高さ、周りの環境、ブレなどの影響を受けずに済みます。この機器を利用することで、1000メートル級の超高層ビルの距離測定精度は15万分の1に達し、600メートルの高さのビルの平面度誤差を2ミリまで縮小できるということです。(ZHL、柳川) 


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