【CRI時評】中国国際サービス貿易交易会は世界と発展の成果を分かち合う場

2023-09-03 12:48:52  CRI

 2023年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が2日、開幕した。中国の習近平国家主席はこの日、同交易会のグローバルサービス貿易サミットにビデオ形式であいさつし、「世界経済は開放すれば興り、閉鎖すれば衰退する」と指摘した。習主席はあいさつの中で、「開放」「協力」「革新」「共有」という四つのキーワードを強調し、改めて世界に向けて、中国がハイレベルの開放を拡大し、開放・発展の成果を世界と分かち合う決意を表明した。

 サービス貿易は近年、世界貿易の新たなエンジンとなっている。世界貿易機関(WTO)の予測によると、サービス貿易が世界貿易に占める割合は2040年までに50%に達する。こうした動きを背景に、今回のサービス貿易交易会が、企業2400社余りのオフライン出展を誘致し、うちグローバル500と業界大手企業が500社余りに上り、サービス貿易上位30カ国・地域のうち28をカバーした理由を理解するのは難しくない。今回のサービス貿易交易会の主賓国である英国は、この4年間で最大規模の訪中ビジネス代表団を派遣した。英国のトム・デューク中国駐在貿易委員は「中英両国がサービス貿易の分野で協力を深めることをとても期待している」と表明した。

 中国商務部によると、22年の中国のサービス輸出入総額は6兆元近く(約120兆円)に上り、9年連続で世界2位だ。国内外からかくも積極的な出展を引き付けた背景は、まさに中国の超大規模市場と産業の不断の高度化がもたらす新たなチャンスにある。

 サービス貿易が経済成長をけん引する新たなパワーとなるにつれ、人々はサービス貿易交易会でさらに多くの勢いあるエネルギーを目にしてきた。これもまた世界のサービス貿易の発展に緊要なことだ。

 「デジタル化、インテリジェント化、グリーン化」。習主席はあいさつの中で、未来のサービス業の発展をこう総括した。中でも、デジタル技術はサービスの取引可能性を高めている。22年の中国のデジタルサービス輸出入額は前年比7.8%増の2兆5100億元(約50兆2000億円)に達した。今年のサービス貿易交易会も、技術革新のけん引的役割を突出させ、チップ技術や量子観測・制御、衛星リモートセンシング、人工知能(AI)などの新たな成果を展示している。

 今年は中国の改革開放45周年に当たる。中国のハイレベルの開放における重要なプラットフォームであるサービス貿易交易会は、世界のサービス貿易と経済成長に対する中国の貢献の証でもある。国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事によると、中国は世界経済の成長の3分の1を占める。

 中国式現代化が進むにつれ、中国はハイレベルの対外開放を拡大し続けることが予想される。その過程において、さらに多くの良質な中国のサービスを生み出し、世界の人々にさらに多くの価値を提供していくだろう。(CRI論説員)

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