北京
PM2.577
23/19
中国の国際原子力機関(IAEA)常駐代表団報道官は24日、日本が独断専行で福島放射能汚染水の海洋放出を強行したことを強く非難し、日本のこの行為はIAEAの権威と社会的信頼を著しく毀損(きそん)し、周辺国の人々の健康と海洋環境権益を著しく損ない、世界の原子力事業の安全と発展の利益を著しく傷つけるものだとの考えを示しました。
報道官は「日本の福島放射能汚染水処理は重大な原子力安全問題であり、国境を越えた影響をもたらし、決して日本一国の問題ではない」と表明したうえで、「日本はIAEAが先月提出した調査報告書を利用して、放射能汚染水は安全で無害であると大々的に喧伝した。実際は、福島放射能汚染水の海洋放出計画に対するIAEAの調査は、日本からの一方的な依頼に基づいて行われた技術援助と諮問に対する評価であって、国際法的な効力を有しておらず、日本の放射能汚染水海洋放出計画にいかなる合法性と正当性を与えるものでもない」と指摘しました。
報道官はまた、「日本が放射能汚染水の海洋放出を強行したことは、全世界に放射能汚染のリスクを転嫁し、人類の子孫に痛みを伝え、生態環境の破壊者、世界の海洋汚染者となることであり、各国国民の健康権、発展権、環境権を侵害し、自らの道義的責任と国際法上の義務に背くものだ。中国は日本に、この誤った行動を直ちに停止するよう促す」と強調しました。(シンエン、坂下)