北京
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先日、成都で開催されたワールドユニバーシティゲームズ(FISU)の女子100メートルハードル走決勝では、「ハードル走の女神」と呼ばれる中国の呉艶妮選手が12秒76の成績で銀メダルを獲得しました。呉選手はこの成績で自己ベストを更新しただけでなく、2024年パリ五輪の出場権を獲得しました。
中国ではここ数日、呉選手の特徴である「人差し指を空に向ける」仕草が注目を集めています。一部のネットユーザーは「競技場て派手すぎる」と疑問視しています。
呉選手は、「そういう疑問を聞くと、確かに少しは不愉快だけど、あまりに気にはならない」と述べました。呉選手によると、人差し指を空に向ける仕草は、亡き祖父を偲ぶためのもので、そのことで自らを励ましていると説明しました。
呉選手は自分自身について、「スポーツ選手として、専門的な技能だけでなく、自信があり、あがり症でないことも長所だ。競技場でリラックスして実力を発揮できれば、他人がどう思おうが、何を言おうが気にならない」と説明しました。
中国の古くからの伝統的な考え方では、目立たない、内向的、謙虚であることが美徳とされ、人々に尊ばれてきました。陸上競技の呉選手は優れた成績と際立った容姿で、多くのネットユーザーの注目を集めています。一部のネットユーザーは、優秀な陸上選手の呉選手が競技場で自我を誇示することは、驚くべきことではないと考えているようです。アスリートは競技で自分の強さと競争力を示す必要があり、目立つパフォーマンスはしばしば自らの闘志と自信を鼓舞することができるとの意見です。「呉選手は独自の方法で強さを示している。それが成功の要因のひとつとなっているのだろう」との見方を示す人もいます。(hj、鈴木)