日本の放射能汚染水の海洋放出は不当で、不合理で、不必要=外交部

2023-08-23 18:44:06  CRI

 外交部の汪文斌報道官は23日に行われた定例記者会見で、AFP記者から「ある専門家は、日本が排出しようとしている放射能汚染水の放射性物質トリチウム含有量は世界保健機関(WHO)の基準を下回っていると述べている。日本のメディアも、2021年の中国の原発のデータに基づいて、廃水中のトリチウムのレベルは日本が排出する放射能汚染水のトリチウムの最高含有量を上回っていると報じた。中国が日本の海洋放出計画に反対する科学的根拠は何か」と質問を受けました。

 これに対して汪報道官は、「日本の福島の汚染水は原発の溶けた炉心を通過した水であり、この汚染水と正常な原発廃水の排出とは全く別の問題だ。両者は性質が異なるうえ、出所も異なり、処理の難易度が異なる。日本がこの二つを意図的に混同していることは、まさに日本がこの問題について非科学的であり、意図的に国際社会を欺いていることを示している」と指摘しました。

 汪報道官はさらに、「2年以上にわたって、福島の放射能汚染水の海への排出計画の正当性、合法性、安全性が国際社会から疑問視されてきた。日本はいまだに、放射能汚染水の浄化装置の長期的な信頼性、放射能汚染水データの正確性、排水に対するモニタリングの有効性などに関する国際社会の重要な懸念を解決していない。放射能汚染水が安全であるなら海に排出する必要はないし、安全でなければなおさら排出すべきではないと、中国を含む利害関係者からも何度も指摘が出されている。日本が放射能汚染水の海洋放出を強く推し進めているのは、不当で、不合理で、不必要なことだ。日本に、私利私欲から放射能汚染のリスクを全人類に転嫁しないよう忠告したい」と強調しました。(RYU、坂下)

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