福島の各界が円卓会議 放射能汚染水の海洋放出に反対

2023-08-22 13:33:47  cri

 

 福島の地元各界の人々が現地時間の21日、円卓会議を開き、放射能汚染水の海洋放出に反対する声を上げました。

 今回の円卓会議は、福島の地元で放射能汚染水の海洋放出問題について行われた3回目の円卓会議です。地元の専門家や学者など、各界から100人以上がオンラインとオフラインで参加し、放射能汚染水の海洋放出停止を求めました。

 福島大学の今野順夫元学長は、「民意に耳を傾けることが得意だと自称する岸田首相が昨日(20日)、福島を訪れた。だが残念なことに漁民の意見には耳を傾けず、東電の声を聞いただけだった。その意味で、私たちはさらに声を大きくして海洋放出に反対しなければならない」と述べました。

 また、福島大学の林薫平准教授は、「今日(21日)は、緊急アピールの文案を提案する。まずは海洋放出計画の凍結を希望するのが先で、それには政府が約束を遵守して計画を凍結し、関係するすべての人が議論に参加できるようにするべきだ」と主張を語りました。

 日本社会はおしなべて放射能汚染水を海洋に放出することを憂慮しています。共同通信の20日の報道によりますと、19日から20日にかけて行った世論調査では、東京電力福島第1原発の放射能汚染水海洋放出が福島県産品の評判に影響を与えるかどうかについて、回答者の88.1%が「非常に懸念している」または「ある程度懸念している」と答えたということです。(藍、坂下)

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