【CRI時評】なぜますます多くの国が「BRICSの扉」を叩きたがるのか

2023-08-22 10:51:30  CRI

 第15回BRICS首脳会議が南アフリカで行われる。全世界でBRICSに関する議論が盛り上がっているが、そのうちの一つの焦点がBRICSの拡大だ。

 南アフリカからの情報によると、現在、BRICSへの加入希望を表明している国は既に40カ国を越えており、20カ国以上は既に正式な加入申請を提出している。南アフリカのブリックス担当特使を務めるアニル・スクラル氏が中国中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)のインタビューに、多くの国々がBRICSファミリーの一員になることを望んでいると指摘していることは、グローバルな問題解決におけるBRICS諸国の指導力に対する信頼の裏付けである。では、こうした信頼はどこから生まれるのだろうか。

 BRICSの協力が歩んできた歴史過程を振り返ると、その最も深い背景にあるのは発展だ。国際通貨基金(IMF)のデータによると、BRICSのGDPが世界全体に占める割合は2001年の8.4%から2022年には25.8%にまで高まっている。同じ期間に、G7の比率は64.6%から42.9%まで下がっている。英国のエイコーン・マクロ・コンサルティングが今年3月に発表したデータは、購買力平価で計算すると、2022年にBRICS諸国が全世界の経済に占める比重はG7を上回っている。南アフリカの政府関係者は、ヨハネスブルクサミットでは共同支払システムの構築などを含めた、加盟国間の自国通貨決済に関する議論を深める予定だと明らかにしている。もし最終的にまとまれば、BRICS諸国の経済貿易金融協力に「加速ボタン」が押されることになる。ブラジルのメディアは、BRICS協力メカニズム創設以来の成果は、独立を保ちながら発展を加速させたい国々の信頼を高め、世界的に幅広く認められ信頼されていると指摘している。

 BRICSは閉鎖的なクラブではなく、排外的な小グループでもない。2017年のアモイBRICSサミットが打ち出した「BRICS+」協力モデルから2022年の北京BRICSサミットでの「BRICS拡大プロセス始動」の提唱まで、この新型の協力メカニズムは志や理想を同じくするより多くのパートナーの加入を待ち望んでおり、より大きな範囲での発展と協力を求めている。BRICSの拡大実現は国際的なメカニズムにおける発展途上国の発言権と影響力をさらに向上させるという分析もある。

 ここ数年来、西側諸国がいわゆる「BRICS衰退論」、「BRICS崩壊論」を絶えずあおり立ているが、ますます多くの国々が「BRICSの扉」をたたき、BRICSの協力への参画を望んでいることは事実が証明している。これはBRICSメカニズムの強大な生命力と影響力を生き生きと示すものであり、「開放、包容、協力、ウィンウィン」というBRICSの精神が時代の潮流に沿ったものであることを反映している。まさに、今年5月の第15回BRICS学術フォーラムの参加者が評価したように、「われわれはこれ(BRICSの協力)が未来だと考えているのだ」(CRI論説員)

ラジオ番組
KANKAN特集