商都遺跡博物院 商代の都の盛況を再現=中国鄭州市

2023-08-16 12:49:16  CRI

鄭州商都遺跡博物院が正式にオープン 輝かしい歴史を生き生きと展示する

 中国中部に位置する河南省鄭州市商都遺跡考古公園の中に、鄭州市の商代の都としての歴史と文化を展示する考古遺跡類特別博物館である鄭州商都遺跡博物院があります。2022年7月に正式にオープンしてから、見学者数は延べ40万人を超えました。

 館内には青銅器、玉細工、骨器、陶器などの文化財1000点余りが展示され、建築模型、場面の復元、芸術作品、マルチメディアなどの補助手段も利用して、今から3600年余り前の古い都の神秘的なベールをはがし、商代の都としての亳都の輝かしい盛況を再現しました。

 1950年代、鄭州市の二里岡一帯で商代の遺跡が発見され、発掘と研究を経て、専門家は鄭州市の商代城跡を商代の早期の都である亳都と推定しました。2021年、鄭州商都国家考古遺跡公園が正式にオープンしました。

 鄭州市にある商代の都の面積は25万平方キロメートルで、「内城外郭」の構造を採用し、後世の中国古代の都の建造の基本規制を打ち立てました。鄭州市にある商代の都は、当時最大で最も繁栄した政治・経済・文化の中心でした。城内には人口が集まり、商代の王室や貴族のほか、中小の貴族、庶民、手工業者などが多く住んでいました。この地域の位の高い貴族の墓から出土した青銅器は巧みに作られ、造形が整然としており、貴族の身分と地位を示しています。陶製の炊事用具、食器、酒器などは、都市部庶民の生活感を感じられます。70年の考古発掘を経て、鄭州商城遺跡から数万点の文化財が出土し、三つの貯蔵穴で28点の貴重な商代王室用の青銅礼器が発見されました。

 商代は紀元前約1600年に始まり、今から3620年以上がたっています。商は中国の歴史における2番目の王朝で、都は亳(現在の河南省鄭州市)に置かれました。商は中国で初めて同時期の文字で記された王朝でもあります。(翻訳:任春生、野谷)

ラジオ番組
KANKAN特集