北京
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中国東部の江蘇省南通市にあるカフェテリアが、清掃員やフードデリバリー配達員、貧困に陥っている単身高齢者向けに1元(約20円)のランチを打ち出しています。
1元のランチを注文する清掃員
この店の責任者の楊さんは、カフェテリアは普通のレストランに比べて食材がたくさん残る場合があり、無駄にするよりも必要な人に食べ物を贈る方がいいと語りました。これまで、清掃員やデリバリー配達員、貧困に陥っている単身高齢者などに向けて無料で昼食を提供したことがありますが、受け取りに来る人はあまりいませんでした。そこで、今年7月末に地元の役場の提案で「1元ランチ」が打ち出されたところ、利用者は明らかに増えました。市販の肉と野菜を組み合わせた弁当は少なくとも10元(約200円)かかるということです。
清掃員の陸さんはコミュニティースタッフに勧められて利用するようになり、「1元を払うだけでは、店は儲からないに決まっています。私たちは大満足です」と話しました。初めて1元ランチを利用しに来た陸さんの同僚の張さんは、「同僚からおなかいっぱいになる『1元ランチ』があることを聞きました。店の環境もメニューも良く、涼しい店の中で食べたり休んだりすることができるなんて、本当に役場やコミュニティー、店の心遣いに感謝です」と話しました。(閣、野谷)