北京
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瀾滄江流域で発見した細尾鮡
中国西部のチベット高原に位置する青海玉樹地区でこのほど、瀾滄江(メコン川上流の中国名)流域で40年余り姿が確認されていなかったチベット高原特有の希少魚「細尾鮡」が発見されました。
中国科学院西北高原生物研究所が7~8日、玉樹の農牧当局と共同で、瀾滄江上流の扎曲(ザチュ)川流域で魚類資源の調査と遺伝資源の収集を行っていたところ、細尾鮡を発見しました。同種については、1970年代にわずかな記録が残っていますが、その後は見つかっておらず、絶滅したか極度の絶滅危惧状態にあるとみられていました。
細尾鮡は中国チベット高原特有の魚類で、瀾滄江流域で唯一の肉食性底生原生魚でもあります。数が少なく、分布範囲が狭く、生息地の環境に対する要求が厳しいため、水体水生生物の生存状況を間接的に反映する生態指標種でもあります。(ヒガシ、柳川)