北京
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今から3700~3900年前の岩絵の様相を究明する作業がこのほど、新疆ウイグル自治区の天山山間地帯で始まりました。
自治区内の博爾塔拉(ボルタラ)蒙古自治州温泉県の50キロ西の山のふもとには花崗岩群があります。作業スタッフによりますと、岩絵の具体的な場所は阿敦喬魯墓地の周辺で、題材が多様的であり、オオカミ、ウマ、シカ、北山羊(高山地帯のヤギの一種)の様子を生き生きと表現するほか、古代の人が手に弓を持って猟犬と猟に出掛ける場面を描いています。
2010年から、中国は同地域の岩絵に対する文化財としての調査と保護作業をおこなっています。当時、岩絵120カ所が確認され、2015年にはさらに352カ所を発見しました。今年、同地域の周囲5平方キロの範囲内にある岩絵を調査、記録、保護すると同時に天山山間地帯に分布している100カ所以上の壁画遺跡を対象に、衛星測位・マークをおこなう計画です。今回の調査・保護作業は8月末まで続きます。(殷、野谷)