中国で未成年者の美容整形が増加

　中国消費者協会（CCA）は8日、未成年者の美容整形に関する注意喚起を発表し、夏休みシーズンで術後の回復に十分な時間がとれることや低価格のマーケティングキャンペーンの影響で美容整形を受ける未成年者が増えているが、そこにはより大きなリスクや不確実性が伴うことを指摘し、保護者や未成年の消費者に対して、美容整形に対するニーズを冷静に判断し、リスクを避ける意識を高め、整形手術を受けるかどうかは慎重に判断するよう注意を促しています。

　美容整形に対する人気はここ数年衰えることなく、「外見不安」などの社会的・文化的にマイナスな影響も深刻化していることで、もはや大人だけに人気の選択肢ではなく、未成年者も深みにはまるケースが増えています。

　美容整形プラットフォームの「2022年美容整形外科業界白書」のデータによると、20歳未満の消費者の割合は11.12%に達しています。そのため、中国消費者協会は未成年者に対し、一部の業者による手術の効果についての誇大宣伝を鵜呑みにせず、美容整形の効果を冷静に判断し、リスクと危険性を十分に認識するよう注意を促しています。また、未成年者は身体の発育段階にあり、骨や顔立ちなどの生理的発育はまだ完成されていないため、美容整形手術による外傷や外部材料を埋め込むことで、将来未成年者の正常な発育に影響を与える可能性が高く、さらには身体の健康を危険にさらす可能性もあります。（hj、坂下）