セルビア保健相 日本の強引な放射能汚染水の海洋放出推進に「やり方が無責任」

2023-08-05 16:14:51  CRI

 日本政府と東京電力が福島第一原子力発電所から出た放射能汚染水を一方的に海洋放出しようと強引に進めていることに対し、日本の国内外で強い反発が起きています。セルビアのダニツァ・グルイチッチ保健相はこのほど、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の独占インタビューに応じ、「放射能汚染水の海洋放出を強引に推進する日本のやり方は無責任だ」と非難しました。

セルビアのダニツァ・グルイチッチ保健相

 グルイチッチ保健相はこのインタビューで、「太平洋、特に日本の福島県沖の海域で、過剰な放射性物質が検出された魚が次々と発見されていることは、放射能汚染水が『安全』と言うにはほど遠いことを意味している。日本はそれほど無責任であるべきではない。生態系の問題はすでにわれわれの共通の課題になっている」と述べました。また、「放射性物質は海洋環境を直接汚染するだけでなく、新たな生態系の危機をもたらす。日本政府は国内外の反対意見にしっかりと耳を傾け、科学的で安全かつ透明性の高い方法で放射能汚染水を処理すべきだ」との考えを述べました。

 グルイチッチ保健相はまた、「国際原子力機関(IAEA)も放射性元素の環境への長期的な影響を評価すべきだ。以前、日本政府は放射能汚染水は基準値をクリアして処理していると発表したが、このような判断をするには時期尚早だと思う。日本側が放射能汚染水を放出するという日本の考えは一刻も早くやめるべきだ」と反対の立場を表明しました。(馬げつ、MI)

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