中国の電気自動車、イスラエルで大人気

2023-08-02 13:38:40  cri

 イスラエル政府はここ数年、電気自動車をはじめとする新エネルギー車の輸入を大いに奨励しています。その流れに乗り、中国産の電気自動車(EV)がイスラエル市場に参入し始めました。イスラエルのEV市場では2022年に中国ブランドのEVシェアが50%を超え、2023年上半期には60%を超えたとのことです。

 2022年には中国の自動車メーカー「吉利」がイスラエルの自動車誌に「年間最優秀ブランド」に選ばれ、そのベストセラー車種の新型電気SUV「幾何C」は「最もよく売れた車種」に選ばれました。イスラエル自動車輸入業者協会の今年7月の発表によると、中国の自動車メーカー「比亜迪(BYD)」と「吉利」は今年上半期のイスラエルのベストセラーEVブランドの1位と2位で、米国の「テスラ」や韓国の「ヒュンダイ」の販売台数を上回りました。今年上半期にイスラエルで販売された電気自動車の3分の1以上がBYDのSUV ATTO 3でした。


イスラエルでのBYD ATTO 3の予約販売会場

 イスラエルのエネルギーインフラ省の計画によれば、2030年にはガソリンとディーゼル車の輸入を全面禁止して、輸入はEVと天然ガス車に限定するとのことです。イスラエルの最有力経済紙の自動車情報面で執筆するトマル・ハダル氏は、「現在のところEVはイスラエルの自動車市場規模の3%しか占めていないが、政府は2025年まで50%に引き上げることを望んでいる」と紹介しました。2022年のイスラエルでのEV販売台数は1万5000台から2万台の間で、その半数以上が中国ブランドとされています。

 イスラエルの業界関係者はいずれも、燃料価格が上昇するにつれより多くの消費者が新エネ車に目を向けるとみています。中国ブランドのEVは高い技術、長い航続距離、安価であることがイスラエル市場での人気の主たる原因と分析されています。(藍、鈴木)

 

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