北京
PM2.577
23/19
中国製の新エネ車生産ライン
中国自動車工業協会によると、中国では2022年、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)といった新エネルギー車の販売台数が世界全体の納車台数の半数を上回る567万台に達しました。中国では今年の新エネ車販売台数が850万台と予想されており、引き続き世界一の座を維持する見通しです。
中国自動車工業協会によると、2023年1-6月の新エネ車の販売台数は前年同期比44.1%増の374万7000台で、市場シェアは28.3%に達しました。2023年通年の中国の新エネ乗用車販売台数は850万台と予想され、年間の新エネ車の市場浸透率は36%に達する見込みです。
2022年にはEV車の販売台数の割合が中国の乗用車販売台数全体の4分の1を占め、米国や欧州における割合を大きく上回りました。中国は新エネ車の発展のペースをさらに加速させています。香港上海滙豊銀行(HSBC)は、中国のEV普及率が2030年までに90%に達すると予想しています。
中国は、EV車購入者には最大6万元(約120万円)の政府補助金を支給するなど、EV業界の発展を推進するため一連の奨励措置を打ち出しています。また、政府がEVメーカーの発展を積極的に支援することで、BYDなどの著名な自動車メーカーを出現しました。EVメーカーはインセンティブ措置に鼓舞されて、新モデルを次々に発売しています。
中国ではすでに、世界最大の充電設置ネットワークが構築されています。2022年だけで64万9000基の公共充電スタンドが新たに設置されました。この数は、世界で新設された充電スタンドの70%以上です。中国のEV充電スタンドは5月末時点で636万基に達しました。充実した充電施設が、消費者のEV車購入の意欲を盛り上げています。随所に設置された充電スタンドはEV車の使用コストを効果的に低減し、走行距離の不安も緩和しています。
それ以外にも、工業情報化部は新エネ車から回収される使用済み電池の回収業務システムを健全化するために、新エネ車動力電池回収利用管理方法の発表を加速しており、退役電池の状況に応じた分解法の柔軟な選択、高効率再利用技術の普及と利用を支持しています。中国各地にはすでに1万カ所以上の電池回収拠点が設置されており、電池に残存する容量に応じて回収しています。(雲、鈴木)