北京
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不思議な造形をしたさまざまな青銅仮面が出土したことで知られる古代中国長江文明の遺跡、三星堆(さんせいたい、四川省広漢市)。この遺跡をもとに建設された三星堆博物館の新館が27日、プレオープンし、約600点の文化財が初披露されました。
金の仮面をかぶった青銅人頭像
新館では、三星堆遺跡で発掘・出土した文化財が計1500点余り展示されています。旧館で展示されていた「青銅神樹」や「大立人」など1986年に出土した貴重な文化財が新館に移されたほか、600点近くの文化財が初披露され、うち300点余りは2020年に新たに発見された六つの「祭祀坑」から出土したもので、文化財保護機関のスタッフが丹念に修復した「黄金仮面」2点も登場しました。また、複数の「祭祀坑」から出土した同じ文化財の破片(部分)の接合作業にも成功しました。この中には、青銅騎獣頂尊人像、高さ2.53メートルの銅罍座倒立鳥足頂尊神像、四つの部分からなる青銅神壇などがあります。展示現場では、3Dプリントとデジタル化修復技術により、文化財の「バーチャル接合」が再現されています。
四つの部分からなる青銅神壇
1986年に発見された三星堆遺跡は、3000~4000年前の中国長江文明と古蜀王国の存在と中華文明の起源の多元性を証明する有力な証拠となっています。(ミン・イヒョウ、柳川)