北京
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原子炉「玲竜1号」の圧力容器を載せた船舶「漢強祥瑞」号は26日、海事局の公務船「海巡1108」号の護衛の下、海南省の昌江原子力発電埠頭(ふとう)に停泊しました。
海南省に運ばれた商用小型原子炉のコアモジュール
今回輸送された設備は中国初の商用小型モジュール原子炉「玲竜1号」のコアモジュールで、「玲竜の心臓」です。圧力容器、蒸気発生器、メインポンプからなり、製造の難易度が高い上、最も代表的な「プレハブ法、モジュラー生産」の原子力発電のメイン設備です。中国初の商用小型モジュール原子炉プロジェクトとして、その圧力容器と蒸気発生器の溶接作業がプレハブ法で完成したことになります。
「玲竜1号」は発電出力が12万5000キロワットです。稼動開始後の年間発電量は10億キロワット時に達し、約52万6000世帯のニーズを満たすことができます。各ユニットの年間発電は88万トンの二酸化炭素排出量削減、750万本の植樹に相当します。生態文明試験区とクリーンエネルギー島の建設を目指す海南省の取り組みに、より強力なクリーンエネルギーの支援提供が見込まれています。(朱、野谷)