中国は世界経済成長の重要なエンジン=IMF関係者

2023-07-26 16:59:49  cri

 国際通貨基金(IMF)は現地時間25日、最新の世界経済見通しを発表しました。発表当日、IMFの調査局世界経済研究課のダニエル・リー課長は中国の中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の記者の取材に応じ、「中国経済は現在、世界経済成長の3分の1を占めており、依然として世界経済が前進し続ける重要なエンジンだ」と述べました。

 世界経済見通しは2023年の世界経済成長に対する予測を4月の予測より0.2ポイント高い3.0%に上方修正しました。これについてダニエル・リー氏は、「上方修正した理由は、世界経済の成長は減速しているが、強靭性が予想を超え、一部の経済体の経済回復が力強いためだ。一方、インフレなどの原因で現在、世界経済は苦境から抜け出せていない」と分析しました。

 IMFの中国の経済成長に対する予測は変わっていません。ダニエル・リー氏によりますと、今年の中国の経済成長は加速しており、国内需要が不足している状況がありますが、輸出は予想より多く、投資の一部の衰弱を帳消しにしています。中国は依然として世界経済をリードして前進し続ける重要なエンジンとなります。また、先ごろ発表されたばかりの中国の上半期の経済データによりますと、上半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.5%増加したということです。これを受けて、ダニエル・リー氏は中国経済の運営全体が回復傾向にあることを肯定しました。

 ダニエル・リー氏はまた、さらに経済を開放していく中国政府の決意を強く歓迎し、これはより多くの貿易往来や中国の金融投資へのさらなる開放を意味すると表明しました。そのため、中国は開放やグローバル一体化の強化において、重要な役割を果たすことができるとの考えを示しました。(藍、野谷)

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