北京
PM2.577
23/19
中国では7~8月は大学生の夏休みです。中国東部・浙江省寧波財経学院の大学生らは、夏休みを利用して農村に入り、現地の農業生産状況を調べるとともに、自身の専門を生かし、村人たちの具体的な要望に応じて、さまざまなスマート農業改造プランを提供しています。
農地で設備を点検する大学生
同大学の指導教官である張育斌准教授が夏休みに学生を連れて農村に入り、「社会実践」と称する合宿を行うのは今年で4年目になります。今年の実践団の主な任務は、水・肥料一体型灌漑装置のデータを収集する「超音波水位計」のメンテナンスと点検です。この水位計も、張准教授チームが開発・試作し、設置した装置です。
寧波市海曙区古林鎮のデジタル農地では、こうした設備のコストは約5万元(約98万3000円)で、実践団にとっては設置後のメンテナンスと点検も重要な仕事となっています。このほか、設備の調整と、改善やアップグレードできそうな点についての確認も行われます。
実践団の大学生らはまた、現地の高齢者向けにスマートフォンアプリの使い方、電子医療保険の使い方、スマートフォンを使ったバスの乗り方、ネットスーパーでの食品購入などのスキルを説明し、高齢者がインテリジェント技術の利便性を享受できるようサポートしています。
大学生たちのサポートの下、スマート観測設備により、農地の温度・湿度などが携帯電話でリアルタイムで確認できるようになり、村人たちは暑い日にハウスに通って農地の状況を調べる必要がなくなりました。大学生が夏休みの農村合宿で提供する無料のオーダーメイドサービスは、多くの地元の村人から称賛と感謝を集めているということです。(Yan、坂下)