北京
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日本政府と東京電力は今年の夏に放射能汚染水を海に放出する計画に変更はないと繰り返し表明していますが、福島県の住民からは不満と反対の声が上がっています。
織田千代さんは、福島で生まれ育ち、2011年の東日本大震災、津波、福島原発事故を経験しました。織田さんはここ10年近く、地元で原発事故および放射能防護に関する知識の普及に携わってきました。日本政府は、放射能汚染水の処理に関して五つの案を提示しましたが、選択したのは、コストが最も低く環境被害が最も大きい海洋放出案でした。福島の環境保護団体のメンバーでもある織田さんによりますと、「このようなやり方は容認できない」ものです。
福島原発事故が発生すると、織田さんは地元の環境活動家らと市民グループ「これ以上海を汚すな!市民会議」を立ち上げ、汚染水の海洋放出計画に社会各界が共同で反対することを望んでいます。
織田さんは次のように話しています。
「自治体が反対や慎重にという意見を出しているのは、7割は反対というふうに分かっています。地元の仕事に密着している、例えば漁業に関わっている人とかは、やはり続けているからには目の前に差し出したものが安全だよというふうにして提供したいと毎日暮らしています」
「私たちはとにかく、処理できていないのだから処理水ではないと思いますので、汚染水であるというふうに呼んでいます。国がいうトリチウム水とか処理水とかということで、人々がもう考えない、心配しないという効果を生み出そうとしているんだと思いますけれども、私たちはそんなことを言っている場合じゃないですよって言いたいです」
「私たち関係者が理解しない限り、何もしませんという約束があるんです。漁業者に文書で約束があるんです。約束を守る、守ると言いながら流してしまったら、それは犯罪に近いと思います」(ヒガシ、柳川)