【CRI時評】中国が世界の成長エンジンの地位を維持する中で、外資はどのように利益を得るのか

2023-07-18 15:16:42  CRI

 暫定的な計算では、上半期の中国の国内総生産値は59兆3034億元(日本円で約1145兆円)で、不変価格ベースでは前年比5.5%の成長となる。この成長率は世界の主要先進国を上回っており、中国は引き続き全世界の成長エンジンになっている。

 外資にとって、これは第一に、とてつもなく大きな商機を意味している。消費市場について見ると、上半期の中国社会の消費財小売総額は前年同期比8.2%増の22兆7588億元で、第1四半期より2.4ポイント加速している。

 外資が得るものが実質的な利益であることが分かる。今年に入り、中国は高標準の市場システム建設を積極的に推進し、全国統一の大市場建設を加速し、制度型開放を着実に拡大し、市場志向、法治主義、国際化したビジネス環境の構築を加速している。こうした中、多数の多国籍企業の幹部が続々と中国を訪れている。企業にとっては、投資し、ビジネスを起こす上でまず始めに考慮する点は「投資利益率(ROI)」だ。

 現在、「中国は全世界の産業チェーン、サプライチェーンの運営に重要なサポートを提供している」というのは、既に多くの国際人のコンセンサスになっている。今年の上半期、中国の物品貿易輸出入総額は20兆1000億元で、同時期としては史上初めて20兆元を突破し、前年同期比2.1%の増となった。これは、国際的な需要が大幅に鈍化している中で、決して容易なことではない。

 中国はグローバルガバナンスの一翼を担い続けており、外資にも多くの利便性をもたらしている。最近、世界貿易機関(WTO)の「開発のための投資円滑化に関する協定」の条文交渉が妥結した。「投資円滑化」は中国が主導してWTO交渉を立ち上げ、交渉を成功させた最初の重要テーマだ。関連機関の試算によれば、この協定が順調に発効し実施されれば、全世界に最大1兆ドルの経済成長の利益をもたらすだろう。

 現在、世界経済は高インフレ、地政学的紛争、エネルギー危機や食糧危機など、いくつもの課題に直面しており、「安定」は希少な資源の一つとなっている。中国が提供するのは、まさにそのような一つの確実性だ。中国経済の運営は全体的に回復し安定に向かっており、通年で経済・社会発展の想定目標を達成する確固たる基盤を築いている。国際社会が「中国への投資は未来への投資だ」と広く認めている理由を理解するのは難しいことではない。(CRI論説員)

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