中国製化粧品　海外での人気度も販売量も急上昇

　国家統計局が発表した最新データによりますと、今年上半期、中国では社会消費財の小売総額が前年同期比8.2%増の22兆7588億元（約438兆6308億円）となり、高級商品の売り上げの伸びがめざましく、そのうち、化粧品類の小売総額が8.6％伸びました。特に中国国産ブランドの販売量が急増しています。

　関係者によりますと、今年はアンチエイジング類化粧品のリピート購入率が高いため、上半期の販売量は昨年より明らかに上昇し、国内市場だけでなく、海外市場でも知名度がアップしています。

　ある越境ECサイトの責任者によりますと、化粧品類は国際EC購買ランキングでTOP10入りし、2023年の海外からの購買量は前年同期よりほぼ2割増え、北米と欧州が二大市場となっています。また、中東と東南アジア市場での販売量も急成長しているということです。

　さらに、このほど発表された「地域的な包括的経済連携（RCEP）化粧品市場研究報告（ASEAN編）」によりますと、2022年に中国からRCEPメンバー国に輸出された化粧品の販売総額は2021年の9億8000万ドルから15億1000万ドルに拡大し、中国の化粧品輸出総額に占める割合も20.2％から26.4％に上昇したということです。（Lin、坂下）