【CRI時評】大事な用事のために訪中したソロモン諸島首相

2023-07-15 11:50:11  CRI

 「これは参考になるケースだ。」南太平洋のソロモン諸島のソガバレ首相が13日、江蘇省を訪れた。黄龍峴茶文化村を訪れた時、当地が山・水と茶園の資源に依拠して、かつての貧しい山里が中国の美しい村へと変貌したのを聞いて、感慨を込めてこう語った。

 ソガバレ首相の今回の訪中は、2019年半ばの国交正常化後、2度目の訪問となる。訪問期間中、中国とソロモン諸島は新時代の相互尊重、共同発展の全面的戦略パートナーシップを正式に構築した。在中国ソロモン諸島大使館が正式に開館した。ソガバレ首相は、ソロモン諸島は揺るぐことなく対中関係を発展させていくと述べた。「揺るぎない」姿勢は、彼が見て感じたことからきたものだ。

 習近平国家主席は10日午後、ソガバレ首相と会見した際、「中国の太平洋島しょ国政策は『四つの十分な尊重』を堅持している」と述べた。ソガバレ首相は「中国との国交正常化はソロモン諸島側が行った正しい選択だった。中国は太平洋島しょ国のニーズを重視しており、この点は他の大国とは全く異なる」と述べた。

 北京で開かれた開発共有グローバル行動フォーラム第1回ハイレベル会合で、ソガバレ首相は「貧困を解消するには、質の良いインフラによって経済力を強化する必要がある。中国はソロモン諸島最大のインフラ協力パートナーだ」と述べた。現在、中国が建設をサポートしている2023年のパシフィックゲームズのメインスタジアムはソロモン諸島の首都ホニアラにそびえ立っており、当地のシンボル的な建物となっている。多くの国民がSNSに「中国に感謝する」と書き込んだ。

 太平洋に浮かぶ人口約72万人の熱帯の島しょ国であるソロモン諸島は、長期にわたって西洋の原料供給地及び製品ダンピング地となっており、インフラが老朽化し、交通の便も悪い。第二次世界大戦中に日米がソロモン諸島に残した無数の不発弾は、さらに当地の発展インフラ建設の妨げとなった。ソロモン諸島はそのため、世界発展の「忘れ去られた片隅」となっている。しかし近年、状況は前向きな変化が起こっている。

 2019年9月、ソロモン諸島は一つの中国の原則を基礎に中国と正式に国交を結んだ。ここ4年間、ソロモン諸島は急速に発展する中国とソロモン諸島との関係から利益を得てきた。現在、中国はソロモン諸島の第一の貿易相手国、第一の輸出先であり、対中輸出はその総輸出の3分の2を占めている。一つの中国の原則を堅持することはソロモン各界の普遍的な共通認識となった。

 ソガバレ首相の訪中期間中、両国は発展協力、貿易、民間航空、税関、気象などに関する多くの二国間文書に調印し、実務協力をより深めた。世界は大家族であり、どの国にも発展する権利がある。今年は「一帯一路」共同建設イニシアチブが打ち出されてから10周年にあたり、ソロモン諸島も「2035発展戦略」を策定した。両者の結合を強化することは、先方の発展・振興と長期的安定の実現をサポートすることになる。ソガバレ首相は、今回中国に来たのは「家に帰るようなものだ」と語った。真の友人とは、多く行き来し、今よりも一層良くなるような関係でなければならない。(CRI論説員)

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