米専門家 NATOの「アジア太平洋化」を推し進めようとする米国は覇権支配の企てだ

2023-07-14 13:15:31  CRI

 北大西洋条約機構(NATO)はここ数年、拡大を続け、また米国の後押しで遠くアジア太平洋地域にまで黒い手を伸ばそうとしており、これはNATO内部で意見の相違を引き起こしただけでなく、学者、メディアからの反論も招きました。米国の動きは、その覇権的地位を維持するための戦争リスクをあおるものであり、警戒すべきだとの見方が示されました。

 米コロンビア大学の経済学教授ジェフリー・サックス氏はこのほど、オーストラリアのメルボルンで開かれたシンポジウムで、米国がNATOにアジア太平洋に触角を伸ばすよう働き掛けているのは、「戦争のリスクを扇動している」と強く非難しました。

 サックス氏は「アジアにNATO連絡事務所を設置するという考えは、信じられないほど愚かだ。日本はこのような無謀な行為をやめるべきだ」と指摘しました。

 オランダ・アムステルダム自由大学の国際関係教授であるオーファーベック氏は、「アジア太平洋に手を伸ばそうとするNATOの動きは、膨張するNATOの野心を露呈しており、地域だけでなく世界の安全保障に悪影響を及ぼすことは必至だ」と指摘しました。

 また、米国のウェブサイト「国際政策概要」は10日、NATOは絶えず拡大して動乱を起こしており、今や米国の覇権のために恥知らずに奉仕しているだけだとし、NATOが行くところは戦乱が起きる可能性が最も高く、アジア太平洋国家は警戒すべきだと報じました。(雲、野谷)

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