国連駐在中国代表 日本の放射能汚染水海洋放出を批判

2023-07-12 14:21:29  CRI

 国連常駐の戴兵中国次席代表は11日、国連の持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラムの水の持続可能な開発目標を議題とした審議会で、日本政府が130万トンを超える福島第一原発の放射能汚染水を海に放出する計画に固執しているのは、まったく無責任なことだと批判しました。

 戴次席代表は「海は地球の水生態系に関わる重要な一部であり、海洋環境の保護は全人類共通の責任である。しかし非常に残念なことに、日本政府は国際社会の懸念と太平洋沿岸諸国や島しょ国の反対を顧みず、福島第一原発の130万トンを超える放射能汚染水の海洋放出という企てに固執している。これはグローバルな海洋環境や生態系、そして各国の人々の生命と健康に深刻な危害をもたらし、まったく無責任なやり方だ」と訴えました。 

 さらに、国際社会がこの問題に真剣に対応し、日本に対して、関係各当事者の正当かつ合理的な懸念を正視し、放射能汚染水の海洋放出計画をやめて科学的かつ安全で透明なやり方で汚染水の処理に取り組むと共に、国際社会からの厳しい監督を受けることを促すよう求めました。

 戴次席代表はまた、「水は人類の生存と発展に関わる重要な基本的資源である。現在、世界では数十億人以上がいまだに安全な飲み水や衛生施設などの基本的なサービスを受けていない。国際社会は団結して協力し、共に変革的な措置を模索し、誰もが安全な水を共有できる世界を作るために最善を尽くすべきだ」と呼びかけました。(Lin、坂下)

ラジオ番組
KANKAN特集