NATO首脳会議はロシアとウクライナの衝突緩和にいかなる積極的役割も果たせない

2023-07-11 15:01:22  CRI

 

 欧州安全保障協力機構(OSCE)の副事務総長を務めたウィリー・ウィマー氏はこのほど、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)のインタビューに応じ、「北大西洋条約機構(NATO)の絶え間ない東方拡大は約束違反であり、ロシアとウクライナの衝突を引き起こした張本人だ」と指摘し、「間もなく行われるNATO首脳会議はロシアとウクライナの衝突緩和にいかなる積極的な役割も果たせないだろう」との見方を示しました。 

 公開文書によりますと、1991年3月6日にドイツ、英国、米国、フランス4カ国の外交担当者がドイツのボンで会議を開き、東欧諸国のNATO加入を受け入れないという共通認識に達しました。この文書の記録によりますと、ドイツの代表者は、ポーランドとその他の国にNATO加入資格を提供してはならないと表明しました。米国の代表者がこれに賛同し、NATOは公式にも非公式にも東方拡大すべきではないと強調しました。 

 これについて、ウィマー氏は「1992年以降、米国の政策は全面的に変わり、武力を行使して世界中で米国主導の一極体制を維持し、他の強国の台頭を抑え付けてきた」とし、「今回リトアニアで行われるNATO首脳会議が、ウクライナとロシアの衝突に積極的な役割を果たすことは期待できない」との考えを明らかにしました。(Lin、柳川) 

ラジオ番組
KANKAN特集